ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはPXR依存性経路を介して、化学的に誘発した大腸炎を軽減する

Plant flavonol isorhamnetin attenuates chemically induced inflammatory bowel disease via a PXR-dependent pathway

要旨:
潰瘍性およびクローン病性の2つの異った大腸炎モデルマウスにて、イソラムネチンは抗炎症作用を示した。イソラムネチンは、ミエロペルオキシダーゼの活性を低下させ、TNF-αとIL-6を減少し、炎症誘発物質(iNOS・ICAM-1・COX2・TNF-α・IL-2・IL-6)のmRNA発現を阻害して、炎症を鎮静した。核内受容体PXRをコードするmRNAが過剰に発現すると、NF-κBルシフェラーゼが阻害されるが、イソラムネチンの投与はこの阻害作用を増強した。よって、イソラムネチンの抗炎症作用は、PXRの活性化にあることを示唆した。