シクロホスファミドが誘発する精巣の酸化的炎症性損傷は、免疫抑制物質インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼの変化を伴う: 食物性ケルセチンの影響
Cyclophosphamide-induced testicular oxidative-inflammatory injury is accompanied by altered immunosuppressive indoleamine 2,3-dioxygenase in Wister rats: Influence of dietary quercetin
- 出典:
- Andrologia
- 2022
- 54
- e14341
- DOI:
- 10.1111/and.14341
- 要旨:
- ラットにシクロホスファミドを投与すると、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ・トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ・MPOの活性が上昇し、IL-6とインターフェロン-γも増大する。シクロホスファミドはまた、精巣中のマロンジアルデヒドを上昇させ、SOD・カタラーゼ・GPx・GSHを減少させた。しかし、ケルセチンを共投与すると、この様な異常が回避できた。ケルセチンは、血中のテストステロン・卵胞刺激ホルモン・プロラクチン・黄体形成ホルモンを顕著に増大し、精子の数・運動性・生存性を増やすと共に、異常精子は減少させた。