ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

5-フルオロウラシルが誘発する腸粘膜炎におけるルチンの役割: 組織損傷の予防、炎症と酸化ストレスの軽減

Role of Rutin in 5-Fluorouracil-Induced Intestinal Mucositis: Prevention of Histological Damage and Reduction of Inflammation and Oxidative Stress

要旨:
抗癌剤5-FUで惹起したマウスの腸粘膜炎を、ルチンが効果的に緩和した。ルチンは5-FUがもたらせた小腸の病変を改善し、組織中のマロンジアルデヒドを減少させ、GSHを増大させた。ルチンはまた、ミエロペルオキシダーゼ活性の抑制・マスト細胞の減少・COX-2発現の阻害も担っていた。従って、ルチンはCOX-2経路を遮断して腸保護効果を発揮している。