ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

IEC-6細胞のケルセチンとミリセチンによる前処理は、カルシウムを介したJNK/Srcの不活性化により、インドメタシンが誘発したバリア機能障害に抵抗する

Pretreatment of IEC-6 cells with quercetin and myricetin resists the indomethacin-induced barrier dysfunction via attenuating the calcium-mediated JNK/Src activation

著作名:
Jing Fan
Bai-Ru Li
Qiang Zhang
Xin-Huai Zhao
Li Wang
出典:
Food and Chemical Toxicology
2021
147
111896
DOI:
10.1016/j.fct.2020.111896
キーワード:
腸上皮細胞
IEC-6
ケルセチン
ミリセチン
インドメタシン
バリア機能
JNK/Src
要旨:
ラット由来腸上皮細胞IEC-6を用いる、2種のフラボノール(ケルセチン・ミリセチン)の薬効評価。2.5–10 μmol/Lの濃度のフラボノール処理の後、インドメタシンを作用させた。その結果、乳酸デヒドロゲナーゼの放出が減少し、生存率が増加して、インドメタシンによるバリア不全化を防止した。インドメタシンは、細胞内Ca濃度を高め、JNK/Srcシグナル伝達を活性化させるが、フラボノールはこのカスケードを阻害する。なお、ケルセチンの方がミリセチンより強い活性を示した。