炎症性腸疾患のプロドラッグとしての、両応答性ケルセチン-キトサン結合型ナノミセル
Smart Responsive Quercetin-Conjugated Glycol Chitosan Prodrug Micelles for Treatment of Inflammatory Bowel Diseases
- 出典:
- Molecular Pharmaceutics
- 2021
- 18
- 1419–1430
- DOI:
- 10.1021/acs.molpharmaceut.0c01245
- 要旨:
- 新規に設計したナノミセルは、生理的状態ではケルセチンの放出率は20%以下であったが、pH 5.8で過酸化水素の存在下では95%以上を示した。すなわち、pHおよび活性酸素種両応答性のミセルであり、臓器内での酸化ストレス下でケルセチンを放出するDDSとして期待できる。炎症性腸疾患のモデルマウスに同ミセルを投与すると、TNF-α・IL-6・iNOSを顕著に減少させた。