ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはmTORシグナル伝達を介して、酸化ストレスが誘発した膵β細胞の変化を改善する

Quercetin improves oxidative stress-induced pancreatic beta cell alterations via mTOR-signaling

著作名:
R. Dhanya
C. C. Kartha
出典:
Molecular and Cellular Biochemistry
2021
476
3879–3887
DOI:
10.1007/s11010-021-04193-3
キーワード:
インスリノーマ細胞
TC6
インスリン分泌能
ケルセチン
膵β細胞
mTOR
要旨:
インスリノーマ(インスリンを過剰分泌する腫瘍)細胞株TC6を用いる、ケルセチンの薬効評価。TC6に過酸化物を作用させると、その酸化ストレスでアポトーシスが促進され、インスリン分泌能が低下した。しかし、ケルセチンが濃度依存的に改善した。ケルセチン処置は、ミトコンドリアの生物発生を増やし、膵β細胞を肥大させ、mTORシグナル伝達を活性化した。