ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンとポリリン酸は、RUNX2補因子であるAFT6とEts1を別々に活性化して、ヒト由来骨芽細胞様SaOS-2のミネラル化を共増強する

Isoquercitrin and polyphosphate co-enhance mineralization of human osteoblast-like SaOS-2 cells via separate activation of two RUNX2 cofactors AFT6 and Ets1

要旨:
イソケルシトリンとポリリン酸は、それぞれ別の箇所に作用して、ヒト由来骨芽細胞様SaOS-2のミネラル化に寄与した。イソケルシトリンは、転写因子RUNX2の中核をなすATF6とEts1を増大させた。一方、ポリリン酸が開始する誘導カスケードに、イソケルシトリンは関与しない。すなわち、両者は相乗的に骨ミネラル形成を増強するため、骨粗鬆症の予防と治療への応用が期待される。