ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

入院中のCOVID-19患者における、既存抗ウィルス薬とケルセチンとの組合せの治療効果: ランダム化比較試験

The therapeutic efficacy of quercetin in combination with antiviral drugs in hospitalized COVID-19 patients: A randomized controlled trial

要旨:
入院を要すCOVID-19の重症患者60名を対象とする、既存ウィルス薬とケルセチンとの組合せとの治療効果を検証した、オープンラベル臨床研究。被験者をランダムに、レムデシビルもしくはファビピラビル(アビガン)による薬物治療のみを行う比較対照群と、1日1000 mgのケルセチンの服用を追加する介入群とに二分した。治療を継続した7日間において、ケルセチン介入群は比較対照群と比べて顕著に血中のALP・C反応性蛋白質・乳酸脱水素酵素が低下し、早期退院につながった。一方、ヘモグロビンと呼吸数がケルセチン群で有意に増加したが、値は正常範囲に収まった。