ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとN-アセチル-L-システインの組合せは、ケルセチンの安定性を改善して、相乗的にHepG2細胞の成長を阻害する

Synergistic growth-inhibition effect of Quercetin and N-Acetyl-L-cysteine against HepG2 cells relying on the improvement of Quercetin stability

著作名:
Yijun Yao
Wenfei Xiong
Lin Chen
Xingrong Ju
Lifeng Wang
出典:
Food Chemistry
2022
374
131729
DOI:
10.1016/j.foodchem.2021.131729
キーワード:
肝癌
HepG2
ケルセチン
N-アセチル-L-システイン
相乗効果
安定性
GSH
要旨:
ヒト肝癌由来細胞株HepG2に対するケルセチンのIC50値は、単独作用時には200 μMであったが、N-アセチル-L-システインと組合せると40 μMに向上した。ケルセチンは培地で不安定であり、4時間以内に80%が分解するが、N-アセチル-L-システインが存在すると分解を抑制した。N-アセチル-L-システインはまた、ケルセチンの抗癌作用に付随するGSHの枯渇を阻害した。