ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ニコチンがラットの新生児に誘発した肝臓および腎臓損傷に対する、ケルセチンの保護的な役割

The Possible Protective Role of Quercetin on Nicotine Induced Liver and Kidney Damage of Neonates Albino Rats: Histological and Immunohistochemical Study

著作名:
Doaa Khaled
Rania Elsyade
出典:
The Egyptian Journal of Histology
2023
46
495-505
DOI:
10.21608/EJH.2021.106065.1588
キーワード:
妊娠ラット
ニコチン
ケルセチン
新生児
肝保護
腎保護
動物実験
要旨:
妊娠中のラットにニコチンと投与した場合と、ニコチンとケルセチンを共投与した場合の、新生児の肝臓と腎臓への影響を比較した。ニコチン群から生まれた新生児の肝細胞は、細胞質の空胞化を呈したが、共投与群では生後2週間での回復が著しかった。また、TGF-βの発現はニコチン群で増加し、肝臓の損傷を示したが、共投与群では減少した。ニコチン群の新生児の腎臓は、糸球体の収縮・傍尿細管の鬱血を示したが、共投与群での腎損傷はほとんどなかった。