ケルセチンはmiRNA-206/コネキシン43経路を介して、骨髄間葉系幹細胞の骨形成分化を刺激する
Quercetin stimulates osteogenic differentiation of bone marrow stromal cells through miRNA-206/connexin 43 pathway
- 出典:
- American Journal of Translational Research
- 2020
- 12
- 2062–2070
- DOI:
- ?
- 要旨:
- ケルセチンの抗骨減少作用のメカニズムを解明した。細胞増殖アッセイキットにて、ケルセチンは濃度依存的に骨髄間葉系幹細胞の分化を促進した。また、ラットモデルにて、ケルセチンは骨ミネラル化と骨形成に特異的なmRNAの発現を促進した。また、コネキシン43(Cx43)が増加し、miR-206が減少したことも確認した。また、miR-206の活性化因子の存在下にて、ケルセチンが骨ミネラル化と骨形成遺伝子の発現阻害を確認した。以上の結果より、ケルセチンの骨形成メカニズムは、Cx43の上方調節とmiR-206の下方調節であると結論した。