ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはスタニオカルシン1の発現を促進し、破骨細胞の形成を阻害して、後肢懸垂マウスの骨量減少を防ぐ

Quercetin prevents bone loss in hindlimb suspension mice via stanniocalcin 1-mediated inhibition of osteoclastogenesis

要旨:
卵巣切除マウスを用いて、ケルセチンの薬効を評価した。ケルセチンの投与と後肢懸垂とを同時に行ったところ、ケルセチンは投与量依存的に海綿骨量・骨梁数・骨密度を回復させ、骨梁中心距離を増大させた。また、中ドーズ(50 mg)および高ドーズ(100 mg)群では、骨吸収関連マーカー(I型コラーゲン・酒石酸耐性酸性ホスファターゼ5b)が減少し、骨形成関連マーカー(コラーゲンN末ペプチド)が増大した。メカニズムとして、ケルセチンは抗酸化性ホルモンスタニオカルシン1の発現を促進し、破骨細胞の生成を阻害した。