スギ花粉症の日本人に対する酵素処理イソケルシトリンの効果: 無作為化二重盲検プラセボ対照試験
Effect of Enzymatically Modified Isoquercitrin, a Flavonoid, on Symptoms of Japanese Cedar Pollinosis: A Randomized Double-Blind Placebo-Controlled Trial
- 著作名:
- M. Kawai
- T. Hirano
- J. Arimitsu
- S. Higa
- Y. Kuwahara
- K. Hagihara
- Y. Shima
- M. Narazaki
- A. Ogata
- M. Koyanagi
- T. Kai
- R. Shimizu
- M. Moriwaki
- Y. Suzuki
- S. Ogino
- I. Kawase
- T. Tanaka
- 出典:
- International Archives of Allergy and Immunology
- 2009
- 149
- 359–368
- DOI:
- 10.1159/000205582
- 要旨:
- スギ花粉症の日本人20名を対象に、酵素処理イソケルシトリンが生活の質(QOL)に与える影響を検証した、二重盲検臨床研究。ランダムに2群に分け、片方は酵素処理イソケルシトリン 100 mg/dayを8週間服用し、もう片方はプラセボを摂取した。服用期間全体を通して、眼の症状およびかゆみスコアは、プラセボ群と比べて酵素処理イソケルシトリン群が有意(P<0.05)であった。特定の服用期間に限定すれば、鼻の症状を含む総合的な効果は、酵素処理イソケルシトリン群が顕著であった(以下の5例)。1) 4~5週目の総合鼻症状スコア(P=0.06)、2) 4~5週目の鼻づまりスコア(P=0.08)、3) 5~6週目の流涙スコア(P=0.06)、4) 4~7週目の眼うっ血スコア(P=0.08)、5) 4~7週目の日常生活活動度スコア(P=0.08)。