日本人スギ花粉症患者の眼症状に対する、酵素処理イソケルシトリンの予防効果
Preventative Effect of a Flavonoid, Enzymatically Modified Isoquercitrin on Ocular Symptoms of Japanese Cedar Pollinosis
- 著作名:
- Toru Hirano
- Mari Kawai
- Junsuke Arimitsu
- Masako Ogawa
- Yusuke Kuwahara
- Keisuke Hagihara
- Yoshihito Shima
- Masashi Narazaki
- Atsushi Ogata
- Mihoko Koyanagi
- Tomoko Kai
- Ryosuke Shimizu
- Masamitsu Moriwaki
- Yukio Suzuki
- Satoshi Ogino
- Ichiro Kawase
- Toshio Tanaka
- 出典:
- Allergology International
- 2009
- 58
- 373-382
- DOI:
- 10.2332/allergolint.08-OA-0070
- 要旨:
- スギ花粉症の日本人24名を対象に、酵素処理イソケルシトリンの予防効果を検証した、二重盲検臨床研究。ランダムに2群に分け、片方は酵素処理イソケルシトリン 100 mg/dayを8週間服用し、もう片方はプラセボを摂取した。なお、服用の開始時期は、花粉が飛び始める4週間目に設定した。服用期間全体を通して、眼の症状および介入スコアは、プラセボ群と比べて酵素処理イソケルシトリン群が有意(P<0.05)であった。酵素処理イソケルシトリンの改善効果として、眼のうっ血・痒み・涙目には有効であったが、鼻の症状および血中IgE濃度に有意差はなかった。