ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

日本人スギ花粉症患者の眼症状に対する、酵素処理イソケルシトリンの予防効果

Preventative Effect of a Flavonoid, Enzymatically Modified Isoquercitrin on Ocular Symptoms of Japanese Cedar Pollinosis

要旨:
スギ花粉症の日本人24名を対象に、酵素処理イソケルシトリンの予防効果を検証した、二重盲検臨床研究。ランダムに2群に分け、片方は酵素処理イソケルシトリン 100 mg/dayを8週間服用し、もう片方はプラセボを摂取した。なお、服用の開始時期は、花粉が飛び始める4週間目に設定した。服用期間全体を通して、眼の症状および介入スコアは、プラセボ群と比べて酵素処理イソケルシトリン群が有意(P<0.05)であった。酵素処理イソケルシトリンの改善効果として、眼のうっ血・痒み・涙目には有効であったが、鼻の症状および血中IgE濃度に有意差はなかった。