ケルセチンによる血管新生因子産出の阻害
Inhibition of Angiogenic Factor Productions by Quercetin In Vitro and In Vivo
- 出典:
- Medicines
- 2021
- 8
- 22
- DOI:
- 10.3390/medicines8050022
- 要旨:
- Vitro: マスト細胞をオボアルブミンで刺激した際の、ケルセチンの影響を調べた。その結果、ケルセチンは血管新生因子VEGFおよびbFGFの産出を抑制し、同時に炎症誘導物質TNF-α・IL-6・IL-8の増加を抑制した。Vivo: オボアルブミンで惹起したアレルギー性鼻炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、くしゃみの回数と鼻擦りを改善した。この時、鼻腔洗浄液中の血管新生因子が減少したことも確認した。以上、ケルセチンの抗アレルギー効果と血管新生因子との関係を、初めて明らかにした。