ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

インターフェロンが媒介するA型インフルエンザウィルスH1N1の炎症の増幅は、イソラムネチンがRIG-I/JNK経路を介して阻害する

Isorhamnetin inhibits amplification of influenza A H1N1 virus inflammation mediated by interferon via the RIG-I/JNK pathway

著作名:
Jing Li
Yifan Xu
Zhiwei Lin
Lili Guan
Shuqi Chen
Luqian Zhou
出典:
Annals of Translational Medicine
2021
9
1327
DOI:
10.21037/atm-21-3532
キーワード:
インフルエンザウィルス
肺癌
A549
インターフェロン-β
RIG-I/JNK
要旨:
A型インフルエンザウィルスH1N1に感染したヒト由来肺癌細胞株A549に、インターフェロン-β(IFN-β)を作用した。IFN-βは炎症誘導性サイトカインの発現を上方調節したが、イソラムネチンがこれを阻害した。イソラムネチンは、レチノイン酸が活性化するRIG-I/JNKシグナル伝達を阻害することを見出した。なお、分子ドッキングの結果は、イソラムネチンとJNKとが相互作用する可能性を示した。