ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食物性ケルセチンは脂肪組織の拡大と炎症を軽減し、組織特異的に脂肪細胞の形態を変化させる

Dietary Quercetin Attenuates Adipose Tissue Expansion and Inflammation and Alters Adipocyte Morphology in a Tissue-Specific Manner

著作名:
Laura A. Forney
Natalie R. Lenard
Laura K. Stewart
Tara M. Henagan
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2018
19
895
DOI:
10.3390/ijms19030895
キーワード:
高脂肪食
マウス
肥満
ケルセチン
赤タマネギ抽出物
脂肪組織
鼠蹊部
精巣
動物実験
要旨:
高脂肪食でマウスに肥満を惹起し、介入食品(ケルセチン vs. 赤タマネギ抽出物)の脂肪組織への影響を比較した。ケルセチンは50 μg/dayで、赤タマネギ抽出物は含有するケルセチンが50 μg/dayになるように調節して、それぞれ9週間投与した。鼠蹊部の皮下白色脂肪組織では、両群とも脂肪細胞の数と大きさを、同じように減少させた。一方、精巣部の内臓白色脂肪組織では、異った挙動を示した。ケルセチン群の炎症マーカーは減少したが、赤タマネギ群では反対に増加した。