高脂肪食が誘発する褐色脂肪組織の炎症と酸化ストレスに対する、ケルセチンの効果
The Effects of Quercetin on High Fat Diet-Induced Inflammation and Oxidative Stress in Brown Adipose Tissue
- 著作名:
- Ya Pei
- Hye Won Kang
- 出典:
- Current Developments in Nutrition
- 2020
- 4, Supplement 2
- NZAA063_067
- DOI:
- 10.1093/cdn/nzaa063_067
- 要旨:
- 高脂肪食をマウスに与えると、褐色脂肪組織中のCOX2・TNF-α・IL-1β・IL-6・iNOSが増大するが、ケルセチンを共投与すると抑制できる。また、抗酸化物質を産出する遺伝子(SOD2・SOD3・NRF2)も、ケルセチンが増大させた。従って、薬理作用の本質は、褐色脂肪細胞の炎症と酸化ストレスをケルセチンが軽減し、抗肥満を担う褐色脂肪細胞の本来の働きを取り戻す点である。