ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは脂肪吸収を減らす、有望な膵リパーゼ阻害剤である

Quercetin is a promising pancreatic lipase inhibitor in reducing fat absorption in vivo

要旨:
Vitro: ケルセチンは膵リパーゼを阻害し、そのIC50値は230 μMであった。阻害反応速度の解析から、ケルセチンは脂肪-リパーゼ複合体に結合する、非競合阻害であることが示唆された。実際、分子ドッキングはケルセチンの結合箇所が、活性出現部位の近傍にあることを示した。Vivo: ケルセチンを予めマウスに投与すると、脂肪吸収が著しく減少し、少なくとも2時間は持続した。また、ケルセチンは便中の脂肪を増大させ、吸収されない分の排泄を示唆した。