ケルセチンは脂肪吸収を減らす、有望な膵リパーゼ阻害剤である
Quercetin is a promising pancreatic lipase inhibitor in reducing fat absorption in vivo
- 著作名:
- Jian-Feng Zhou
- Wen-Jun Wang
- Zhong-Ping Yin
- Guo-Dong Zheng
- Ji-Guang Chen
- Jing-En Li
- Ling-Li Chen
- Qing-Feng Zhang
- 出典:
- Food Bioscience
- 2021
- 43
- 101248
- DOI:
- 10.1016/j.fbio.2021.101248
- 要旨:
- Vitro: ケルセチンは膵リパーゼを阻害し、そのIC50値は230 μMであった。阻害反応速度の解析から、ケルセチンは脂肪-リパーゼ複合体に結合する、非競合阻害であることが示唆された。実際、分子ドッキングはケルセチンの結合箇所が、活性出現部位の近傍にあることを示した。Vivo: ケルセチンを予めマウスに投与すると、脂肪吸収が著しく減少し、少なくとも2時間は持続した。また、ケルセチンは便中の脂肪を増大させ、吸収されない分の排泄を示唆した。