ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アルビノのメスラットと子ラットに人工的に誘発した肝細胞癌のケルセチンによる治療

Therapeutic Role of Quercetin against Experimentally Induced Hepatocellular Carcinoma in Female Albino Rats and their offspring

要旨:
N-ニトロソ-N-メチル尿素でメスラットに肝細胞癌を惹起した後、交配した。肝臓と生まれた子ラットへの、ケルセチン投与の有無が及ぼす影響を調べた。非投与群の母ラットは、肝臓の中心静脈から門脈に顕著な肝細胞癌細胞の過形成を認めた。子ラットの肝臓に癌細胞はなかったが、門脈の損傷が目立った。母子ともに、肝臓中のSOD・カタラーゼ・GSHが低下し、マロンジアルデヒドとNOは正常と比べて上昇した。一方、ケルセチン投与群では、N-ニトロソ-N-メチル尿素がもたらした、肝臓の異常が回復した。