ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

老化細胞除去剤によるSA β-Gal+細胞の除去は、老齢マウスの筋肉再生を改善する

Deletion of SA β-Gal+ cells using senolytics improves muscle regeneration in old mice

要旨:
3か月の若齢マウスと20か月の老齢マウスに、老化細胞除去剤(ケルセチンとダサチニブの組合せ)を投与した後、前脛骨筋を塩化バリウムで刺激して損傷を惹起した。28日後の老化関連β-ガラクトシダーゼ陽性細胞(SA β-Gal+細胞: senescence associated β-galactosidase positive cells)は、若齢マウスと比較して老齢マウスで上昇したままであり、組合せによる同細胞の減少は老齢マウスのみで認めた。組合せはまた、老齢マウスの筋肉が大きく再生したのに対して、若齢マウスでは反って再生を遅らせた。