ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

酸化ストレス・炎症・アポトーシス・オートファジー・マトリクスメタロプロテアーゼを介する、ケルセチンによるアキレス腱障害の治療効果

Evaluation of Therapeutic Effects of Quercetin Against Achilles Tendinopathy in Rats via Oxidative Stress, Inflammation, Apoptosis, Autophagy, and Metalloproteinases

要旨:
コラーゲン分解酵素で惹起したラットのアキレス腱障害を、ケルセチンが改善した。コラーゲン分解酵素は、酸化ストレス・炎症・アポトーシス・オートファジーをもたらし、各種マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP-2, 3, 9, 13)・ICAM-1・STAT3を活性化してアキレス腱障害の進行を促した。ケルセチンの投与は、アキレス腱組織のマトリクスメタロプロテアーゼの発現を抑制して、抗酸化・抗炎症・抗アポトーシス・抗オートファジーの各作用を発揮した。