ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト由来肝細胞癌細胞HepG2にてp53が調節するオートファジーは、桑葉抽出物のポリフェノールとルチンが誘導する

Mulberry Leaf Polyphenol Extract and Rutin Induces Autophagy Regulated by p53 in Human Hepatoma HepG2 Cells

要旨:
ヒト由来肝細胞癌細胞HepG2に桑葉抽出物のポリフェノールを作用させると、オートファジーを誘導し、beclin-1を上方調節し、LC3-IIの転換とAMPKのリン酸化が促進された。これらの作用はp53阻害剤が逆転するため、桑葉抽出物はp53の働きを活性化するメカニズムを提唱した。なお、桑葉抽出物の主成分であるルチン単独でも、同様にHepG2のオートファジーを誘導した。