ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

運動パフォーマンスと筋肉ミトコンドリア生合成に対するケルセチンの影響

Quercetin's Influence on Exercise Performance and Muscle Mitochondrial Biogenesis

要旨:
20.2 ± 0.4歳の若者26名を対象とする、二重盲検臨床研究。2群に分け、ケルセチン1000 mg/dayもしくはプラセボを2週間摂取し、2週間のウォッシュアウト期間を経て、対象を入換えた2週間の服用期間を設けクロスオーバーとした。12分間で走れる距離の変化は、ケルセチン群が2.9%のプラス、プラセボ群は1.2%のマイナスを記録し、統計的な有意差(P=0.038)を認めた。チトクロームc酸化酵素をコードするmRNAの筋肉中での発現は、ケルセチンが有意に増加(P=0.081)させた。一方、SIRT1・PGC-1α・クエン酸合成酵素のmRNAに有意差は認めなかった。