ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

瘢痕治療における、ケルセチンの塗布とシリコンゲルシートの貼付けの相乗効果

Synergistic Effects of Quercetin-Modified Silicone Gel Sheet in Scar Treatment

要旨:
ケルセチンおよびシリコンゲルシートは、それぞれ別の箇所に作用して瘢痕(傷跡)を緩和し、しかも相乗的な効果を発揮した。ウサギに耳に直径1 cmの傷をつけ、1日3回のケルセチンの塗布、シリコンゲルシートの貼付け(2日ごとに交換)、両者の併用の各治療を施した。経表皮水分損失は、併用群とシリコンゲルシート群が同等に抑制したが、ケルセチン群には効果が見られなかった。I型およびIII型コラーゲンの発現は、併用群とケルセチン群が同等に抑制したが、シリコンゲルシート群には効果が見られなかった。