ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、db/dbマウスの脊髄後角のmTOR/p70S6K経路を介したシナプス形態およびシナプス蛋白質レベルの変化を阻害して、糖尿病性神経障害性疼痛を軽減する

Quercetin attenuates diabetic neuropathic pain by inhibiting mTOR/p70S6K pathway-mediated changes of synaptic morphology and synaptic protein levels in spinal dorsal horn of db/db mice

要旨:
糖尿病性神経疼痛のモデルマウスを用いて、ケルセチンの薬効メカニズムを解明した。ケルセチンの投与は、脊髄後角ニューロンの長さ・枝分れ数・密度を顕著に減少させた。ケルセチンは又、脊髄後角中におけるmTORとp70S6Kのリン酸化レベルも減少させた。よって、mTOR/p70S6K経路の阻害によって、シナプスの形態と蛋白質レベルを正常化するメカニズムが提唱された。