オリーブオイルを基剤とするケルセチンのナノ乳濁液の、ヒト血清蛋白質との相互作用と抗癌活性
Olive oil-based quercetin nanoemulsion (QuNE)’s interactions with human serum proteins (HSA and HTF) and its anticancer activity
- 出典:
- Journal of Biomolecular Structure and Dynamics
- 2023
- 41
- 778-791
- DOI:
- 10.1080/07391102.2021.2012514
- 要旨:
- 新規DDSとして、オリーブオイルを基剤とするケルセチンのナノ乳濁液を設計した。フリーのケルセチンと比べて、ナノ乳濁液中のケルセチンは、ヒト血清アルブミンおよびホロ型トランスフェリンとの親和性が向上し、安定な複合体を形成した。ナノ乳濁液をヒト由来肝癌細胞株HepG2に作用させたところ、カスパーゼ-3の遺伝子発現を上方調節しアポトーシスを誘導して、生存率を下げた。