ケルセチンはNF-κB/NLRP3インフラマソーム経路を抑制して、TNF-αが誘導するヒト由来歯周靱帯幹細胞の骨形成による損傷を逆転する
Quercetin reverses TNF‑α induced osteogenic damage to human periodontal ligament stem cells by suppressing the NF‑κB/NLRP3 inflammasome pathway
- 出典:
- International Journal of Molecular Medicine
- 2021
- 47
- 39
- DOI:
- 10.3892/ijmm.2021.4872
- 要旨:
- ヒト由来歯周靱帯幹細胞にTNF‑αを作用させて、歯周疾患のin vitro評価モデルとした。ケルセチンは、TNF‑αが活性化したNF‑κBシグナル伝達と共に、NLRP3に関連する炎症性蛋白質の発現を抑制した。また、低分子干渉RNAによるNLRP3遺伝子サイレンシングが、TNF‑αによる骨損傷から歯周靱帯幹細胞を保護しており、ケルセチンの重要な役割である。