ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

根管治療のための歯内洗浄剤補助としてのケルセチン: in vitroにおける、抗バイオフィルム効果および象牙質コラーゲンの安定化

Quercetin as an Auxiliary Endodontic Irrigant for Root Canal Treatment: Anti-Biofilm and Dentin Collagen-Stabilizing Effects In Vitro

要旨:
ケルセチンの象牙質への作用を検証した。グラム陽性菌のEnterococcus faecalisを感染させた象牙質にケルセチンを作用させた所、濃度依存的にバイオフィルムの形成を阻害した。また、象牙質の弾性低下を阻止し、ヒドロキシプロリンの放出(象牙質分解の指標)も抑制し、ケルセチンは象牙質コラーゲンを安定化した。これらの結果は、ケルセチンが虫歯の根管治療における洗浄剤の補助として応用できる可能性を示唆する。