ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはAKT/AMPK/mTOR経路を抑制して、リポ多糖が誘発した炎症性毒性から口腔粘膜角化細胞を保護する

Quercetin protects oral mucosal keratinocytes against lipopolysaccharide-induced inflammatory toxicity by suppressing the AKT/AMPK/mTOR pathway

著作名:
Jun-hua Cao
Rui Xue
Biao He
出典:
Immunopharmacology and Immunotoxicology
2021
43
519-526
DOI:
10.1080/08923973.2021.1948565
キーワード:
口腔粘膜角化細胞
OMK107
リポ多糖
アポトーシス
ケルセチン
Akt/AMPK/mTOR
要旨:
ヒト由来口腔粘膜角化細胞OMK107にリポ多糖を作用させると、アポトーシスが増え、生存率が低下する。しかしケルセチンの存在下では、著しく改善された。ケルセチンはAkt/AMPK/mTORシグナル伝達を不活性化して、IL-1β・IL-6・IL-8・TNF-ɑ・iNOS・COX-2の産出を減少した。Akt・AMPK・mTORそれぞれの阻害剤は、ケルセチンの抗アポトーシス作用を増強した。反対にこれらの作動薬の存在下では、抗アポトーシス作用が弱まった。