ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはミトコンドリア蛋白質を増加させ、悪性黒色腫細胞のAXLおよびPIM-1チロシンキナーゼ受容体を下方調節する

Quercetin increases mitochondrial proteins (VDAC and SDH) and downmodulates AXL and PIM-1 tyrosine kinase receptors in NRAS melanoma cells

要旨:
悪性黒色腫細胞株SKMEL-103およびSKMEL-28を用いて、ケルセチンの挙動を比較した。ケルセチンは、SKMEL-103の生存率を低下したが、SKMEL-28の生存率には影響を与えなかった。どちらの細胞株でも、ケルセチンはチロシンキナーゼAXLの受容体を阻害した。しかし、PIM-1の受容体に関しては、SKMEL-103では下方調節したが、SKMEL-28では逆に上方調節した。更に、コハク酸デヒドロゲナーゼと電位依存性陰イオンチャネルは、SKMEL-103では上昇したが、SKMEL-28では逆に減少した。