ダサチニブとケルセチンの組合せは、老化細胞の除去機能を発揮して、 老齢マウスの白色脂肪組織へのリンパ球の浸潤を減らし代謝機能を改善する
Senolytic Drugs, Dasatinib and Quercetin, Attenuate Adipose Tissue T Lymphocyte Infiltration and Improve Metabolic Function in Old Mice
- 出典:
- The FASEB Journal
- 2021
- 35, Special Issue:Experimental Biology 2021 Meeting Abstracts, Physiology
- 10.1096/fasebj.2021.35.S1.01969
- DOI:
- 10.1096/fasebj.2021.35.S1.01969
- 要旨:
- 22~24週の老齢マウスに、ケルセチンと抗癌剤ダサチニブとを共投与した。白色脂肪組織(性腺周囲および肝臓)では、老化マーカーp16の発現を顕著に抑制したが、骨格筋では起こらなかった。また、細胞老化随伴分泌現象の関連遺伝子の発現抑制は、性腺周囲の白色脂肪組織で活発に起こり、骨格筋では見られず、脂肪組織の特有性を示唆した。肝臓のピルビン酸耐性の改善も認め、共投与の効果は代謝機能とも関連している。