ケルセチンは腸内のバクテロイデス属を減少して、母体への微粒子状物質PM2.5の曝露が誘発した、新生児の酸化ストレス・炎症・密着結合の損傷を軽減する
Quercetin Intervention Alleviates Offspring’s Oxidative Stress, Inflammation, and Tight Junction Damage in the Colon Induced by Maternal Fine Particulate Matter (PM2.5) Exposure through the Reduction of Bacteroides
- 出典:
- Nutrients
- 2020
- 12
- 3095
- DOI:
- 10.3390/nu12103095
- 要旨:
- ケルセチンは、妊娠中・授乳中のマウスに微小粒子状物質PM2.5を暴露した際の、新生児への悪影響を緩和した。PM2.5を暴露したマウスより生まれた子は、カタラーゼおよびSODの働きが低下し、IL-17AおよびIL-22が増大し、ZO-1およびオクルディンの発現が減少し、悪玉菌バクテロイデス属が増大した。しかし、ケルセチン投与群では、この様な異常が見られなかった。とりわけ、バクテロイデス属の変化が、保護作用のキーとなった。