ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ロペラミドが誘発したラットの便秘に対する、ケルセチンの有望な保護作用

The potential of Quercetin to protect against loperamide-induced constipation in rats

著作名:
Wenhui Liu
Aimin Zhi
出典:
Food Science & Nutrition
2021
9
3297-3307
DOI:
10.1002/fsn3.2296
キーワード:
ロペラミド
ラット
便秘
ケルセチン
腸通過率
モチリン
ガストリン
アクアポリン3
動物実験
要旨:
止瀉薬ロペラミドで惹起したラットの便秘を、ケルセチンが効果的に改善した。ケルセチンを投与すると、腸通過率・モチリン(小腸が分泌するペプチド)・ガストリン(胃の幽門前庭部が分泌するペプチド)・P物質が増加し、腸内の短鎖脂肪酸が増大した。ケルセチンはまた、ロペラミドがもたらしたカハールの間質細胞のマーカー(c‐KitおよびSCF)とアクアポリン3の減少を回復した。