ケルセチンはmiR-21/DMBT1/NF-κB軸を調節して、リポ多糖が誘発したヒト由来鼻上皮細胞の炎症性損傷を軽減する
Quercetin attenuates lipopolysaccharide-mediated inflammatory injury in human nasal epithelial cells via regulating miR-21/DMBT1/NF-κB axis
- 出典:
- Immunopharmacology and Immunotoxicology
- 2022
- 44
- 7-16
- DOI:
- 10.1080/08923973.2021.1988963
- 要旨:
- ヒト由来鼻上皮細胞(HNEpC)にリポ多糖を添加して培養すると、HNEpCのアポトーシスが促進され、生存率が低下する。リポ多糖はmiR-21の発現を下方調節し、DMBT1とNF-κBは上方調節した。ケルセチンは濃度依存的に、リポ多糖の働きを緩和した。すなわち、ケルセチンによるmiR-21の増大は、DMBT1を直接標的にして、HNEpCのアポトーシスと炎症応答を阻害した。