毎日のケルセチン摂取は、赤血球の酸化的損傷を軽減する: 安静時と激しい運動後におけるヒトでの評価
Chronic consumption of quercetin reduces erythrocytes oxidative damage: Evaluation at resting and after eccentric exercise in humans
- 著作名:
- Guglielmo Duranti
- Roberta Ceci
- Federica Patrizio
- Paolo Sgrò
- Luigi Di Luigi
- Stefania Sabatini
- Francesco Felici
- Ilenia Bazzucchi
- 出典:
- Nutrition Research
- 2018
- 50
- 73-81
- DOI:
- 10.1016/j.nutres.2017.12.002
- 要旨:
- ケルセチンの服用が、レドックス恒常性へ与える影響を、健常人を対象として実証した。検証項目は、赤血球中の、グルタチオン系(酸化/還元比)・酸化的損傷(チオバルビツール酸反応性物質)・抗酸化酵素(カタラーゼ・GPx・SOD)である。14名をランダムに2群に分け、ケルセチン1gもしくはプラセボを2週間服用(クロスオーバー有)した。服用終了後、激しい運動で体内に酸化的な負荷をかけた際の、赤血球の成分を検査した。ケルセチンの効果として、赤血球中の過酸化脂質を顕著に減少させ、フリーラジカルを発生させる化学物質への耐性を高めた。一方で、抗酸化酵素の働きと、グルタチオンの恒常性には、何ら異常が見られなかった。