ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

βサラセミア患者の鉄過剰症と炎症に対するケルセチンの効果: 二重盲検無作為化臨床試験

The effect of quercetin on iron overload and inflammation in β-thalassemia major patients: A double-blind randomized clinical trial

要旨:
84名のβサラセミア患者を対象とする二重盲検臨床研究。ランダムに半分に分け、42名はケルセチン錠剤(500 mg/day)を12週間服用し、残る42名は澱粉をプラセボとして服用した。高感度C反応性蛋白質・鉄・フェリチン・トランスフェリン飽和度の低減に関しては、ケルセチン群に有意差を認め、症状を低減した。しかし、総鉄結合能とTNF-αには、十分な効果が見られなかった。