ケルセチンはmiR-145を上方調節し、TGF-β1/Smad2/Smad3経路を阻害して、子宮内膜間質細胞の線維形成を調節する
Quercetin regulates fibrogenic responses of endometrial stromal cell by upregulating miR-145 and inhibiting the TGF-β1/Smad2/Smad3 pathway
- 出典:
- Acta Histochemica
- 2020
- 122
- 151600
- DOI:
- 10.1016/j.acthis.2020.151600
- 要旨:
- ケルセチンが子宮内膜間質組織の線維化を抑制するメカニズムを解明した。ヒト由来子宮内膜間質細胞をTGF-β1で刺激すると、マイクロRNAmiR-145の発現が減少し増殖が抑制される一方で、リン酸化されたSmad2/3が増大した。この状態をケルセチンが遮断したため、miR-145の上方調節とTGF-β1/Smad2/Smad3シグナル伝達の阻害というメカニズムを提唱した。