ケルセチンは異所性子宮内膜間質細胞の増殖・遊走・浸潤を弱めて、子宮腺筋症を阻害する
Quercetin Inhibits Adenomyosis by Attenuating Cell Proliferation, Migration and Invasion of Ectopic Endometrial Stromal Cells
- 出典:
- Drug Design, Development and Therapy
- 2020
- 14
- 3815–3826
- DOI:
- 10.2147/DDDT.S265066
- 要旨:
- 子宮腺筋症患者から採取した、異所性および正所性子宮内膜間質細胞を用いるケルセチンの薬効評価。ケルセチンは両方の細胞に濃度依存的な阻害作用を示したが、阻害速度は異所性の方が正所性より速かった。またケルセチンは、子宮内膜間質細胞の浸潤および遊走に関与する酵素(MMP-2・MMP-9・Erzin・ファシン)を下方調節した。よって、ケルセチンの子宮腺筋症治療薬としての可能性を示唆した。