ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、リポ多糖が誘発するマウスの早産を防ぎ、新生児の生存率を高める

Quercetin Prevents Lipopolysaccharide-Induced Experimental Preterm Labor in Mice and Increases Offspring Survival Rate

著作名:
Xinxiu Lin
Qiaozhen Peng
Jiejie Zhang
Xun Li
Jingrui Huang
Si Duan
Weishe Zhang
出典:
Reproductive Sciences
2020
27
1047–1057
DOI:
10.1007/s43032-019-00034-3
キーワード:
妊娠マウス
リポ多糖
早期分娩
ケルセチン
新生児
NF-κB/AP-1
動物実験
要旨:
リポ多糖で惹起したマウスの早期分娩を、ケルセチンが効果的に保護した。妊娠中のマウスにリポ多糖を腹腔内投与すると、100%の割合で早産し、嬰児は全て死亡した。しかし、予めケルセチンを投与すると、63.5%の早産が防止され、22日後の新生児の生存率は83.7%であった。リポ多糖はNF-κB/AP-1シグナル伝達を活性化するが、ケルセチンはこれを阻害するメカニズムを見出した。