ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

中国の生薬サジーの有効成分イソラムネチンは、樹状細胞の成熟とトラフィッキングを強力に抑制する

Isorhamnetin, the active constituent of a Chinese herb Hippophae rhamnoides L, is a potent suppressor of dendritic-cell maturation and trafficking

要旨:
イソラムネチンは、骨髄由来の樹状細胞のリポ多糖による熟成を阻害した。その際、TNF-α・IL-6・IL‑1βが下方調節され、IL‑10が上方調節され、共刺激物質であるCD40・CD80・CD86が低下した。イソラムネチンはまた、CCR7の発現阻害にて、リポ多糖による樹状細胞の遊走も阻害した。よって、樹状細胞の抗原提示細胞としての活性化とトラフィッキングに対する免疫抑制剤として、イソラムネチンが機能することを示している。