ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヘムオキシゲナーゼ-1が関与する、ケルセチンによるT細胞の不活性化

Involvement of heme oxygenase-1 in suppression of T cell activation by quercetin

著作名:
Tomoshi Sugiyama
Miyoko Matsushima
Tomoko Ohdachi
Naozumi Hashimoto
Yoshinori Hasegawa
Kohei Yokoi
Tsutomu Kawabe
出典:
Immunopharmacology and Immunotoxicology
2020
42
295-305
DOI:
10.1080/08923973.2020.1759623
キーワード:
脾細胞
ケルセチン
ヘムオキシゲナーゼ-1
IL-2
T細胞
免疫抑制剤
要旨:
マウス由来脾細胞にケルセチンを作用させた後、カルシウムイオノフォアA23187処理をした。ケルセチンはヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)を誘発し、そのHO-1がIL-2の増殖を抑制した。さらにHO-1は、IL-2の産出に必要なカルシウムの流入も抑制した。以上の結果は、ケルセチンがHO-1の活性化を介してT細胞の増殖を抑制したことを意味し、免疫抑制剤としての可能性を示唆した。