ケルセチンはNrf2シグナル伝達経路を活性化して、酸化ストレス下でもウシの着床前胚発生をサポートする
Quercetin supports bovine preimplantation embryo development under oxidative stress condition via activation of the Nrf2 signalling pathway
- 著作名:
- Omar Khadrawy
- Samuel Gebremedhn
- Dessie Salilew-Wondim
- Franca Rings
- Christiane Neuhoff
- Michael Hoelker
- Karl Schellander
- Dawit Tesfaye
- 出典:
- Reproduction in Domestic Animals
- 2020
- 55
- 1275-1285
- DOI:
- 10.1111/rda.13688
- 要旨:
- ウシの着床前胚への酸化ストレスに対する、ケルセチンの保護効果を検証した。胚盤胞を高濃度酸素下で培養した際の、ケルセチンの添加効果を調べた。培養7日間までは、ケルセチンの有無による差がなかった。しかし、それ以降では、ケルセチンを添加の有意性を認めた。すなわち、総胚盤胞数の増大・細胞内活性酸素種の減少と付随するミトコンドリアの働きの活性化を観測した。抗酸化ストレスの遺伝子調節階層の最上位にあるNrf2を、ケルセチンが活性化するメカニズムを見出した。