ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

健常者のチトクロームP450(CYP1A2)・CYP2A6・N-アセチルトランスフェラーゼ・キサンチンオキシダーゼ活性に対する、ケルセチンの同時作用

Simultaneous action of the flavonoid quercetin on cytochrome P450 (CYP1A2), CYP2A6, N-acetyltransferase and xanthine oxidase activity in healthy volunteers

要旨:
12名の健常者を対象とする、ケルセチンと薬物代謝酵素との相互作用を検証した、臨床研究。まず、カフェイン100 mg服用し、血液および尿検査を行った。次いで、カフェイン100 mgとケルセチン500 mgとを共服用し、13日間継続した。検査では、血液および尿中に存在するカフェインの代謝物をHPLC分析して、薬物代謝酵素の挙動を調べた。その結果、ケルセチンは、P450(CYP1A2)の活性を10.4%低下した。一方、CYP2A6・N-アセチルトランスフェラーゼ・キサンチンオキシダーゼの活性はいずれも増強し、上昇率は25.3%・88.7%・15.0%であった。