ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験において、エピカテキンではなくケルセチン-3-グルコシド(イソケルセチン)が、ヒトのメチルグリオキサールの血漿濃度を低下する

Quercetin, but Not Epicatechin, Decreases Plasma Concentrations of Methylglyoxal in Adults in a Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Crossover Trial with Pure Flavonoids

要旨:
40~80歳で、収縮期血圧が125~160 mmHgの煙草を吸わない健常者37名を対象とする二重盲検臨床研究。介入群はイソケルセチン (100 mg/day)もしくはエピカテキン (160 mg/day)を服用し、非介入群はプラセボを服用した。4週間の服用期間の後、4週間のウォッシュアウト期間を経て、服用対象を替えてクロスオーバー試験とした。血液検査にて、終末糖化産物の原因物質メチルグリオキサール(MGO)をモニタした。プラセボ群と比べて有意にMGOが減少したのはイソケルセチン群であり、エピカテキン群に有意差はなかった。いずれの群も、MGOを産出する遺伝子GLO1の発現には、変化が認められなかった。また、他の原因物質GOおよび3-DGにも変化がなかった。