無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験において、エピカテキンではなくケルセチン-3-グルコシド(イソケルセチン)が、ヒトのメチルグリオキサールの血漿濃度を低下する
Quercetin, but Not Epicatechin, Decreases Plasma Concentrations of Methylglyoxal in Adults in a Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Crossover Trial with Pure Flavonoids
- 著作名:
- Mathias D. G. Van den Eynde
- Johanna M. Geleijnse
- Jean L. J. M. Scheijen
- Nordin M. J. Hanssen
- James I. Dower
- Lydia A. Afman
- Coen D. A. Stehouwer
- Peter C. H. Hollman
- Casper G. Schalkwijk
- 出典:
- The Journal of Nutrition
- 2018
- 148
- 1911–1916
- DOI:
- 10.1093/jn/nxy236
- 要旨:
- 40~80歳で、収縮期血圧が125~160 mmHgの煙草を吸わない健常者37名を対象とする二重盲検臨床研究。介入群はイソケルセチン (100 mg/day)もしくはエピカテキン (160 mg/day)を服用し、非介入群はプラセボを服用した。4週間の服用期間の後、4週間のウォッシュアウト期間を経て、服用対象を替えてクロスオーバー試験とした。血液検査にて、終末糖化産物の原因物質メチルグリオキサール(MGO)をモニタした。プラセボ群と比べて有意にMGOが減少したのはイソケルセチン群であり、エピカテキン群に有意差はなかった。いずれの群も、MGOを産出する遺伝子GLO1の発現には、変化が認められなかった。また、他の原因物質GOおよび3-DGにも変化がなかった。