食物性ケルセチンは、メチルグリオキサールで処置した健康なマウスの血漿および組織中のメチルグリオキサールと終末糖化産物を減少する
Dietary Quercetin Reduces Plasma and Tissue Methylglyoxal and Advanced Glycation End Products in Healthy Mice Treated with Methylglyoxal
- 出典:
- The Journal of Nutrition
- 2021
- 151
- 2601–2609
- DOI:
- 10.1093/jn/nxab176
- キーワード:
- 老齢マウス
- 終末糖化産物
- メチルグリオキサール
- GLO
- 動物実験
- 要旨:
- 6週齢の老齢マウスに終末糖化産物(AGEs)の前駆体メチルグリオキサール(MGO)を投与した際の、ケルセチンの共投与の効果を調べた。方法として、血液・肝臓・腎臓中のMGO濃度をモニタした。1週間後には、0.2%ケルセチン投与群でMGOが有意に減少したが、6週間後には0.1%のケルセチン群でも有意差が見られた。また、血中のMGOーケルセチンおよびMGOーイソラムネチン錯体は、ケルセチンの投与量依存的に増加した。肝臓および腎臓における、AGEs毒性を緩和する酵素GLO I/IIおよびARの発現も、ケルセチンが上方調節した。