ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケンフェロールとケルセチンは、核受容体4A1(NR4A1、Nur77)に結合して、横紋筋肉腫細胞と腫瘍組織の生長を阻害する

Flavonoids kaempferol and quercetin are nuclear receptor 4A1 (NR4A1, Nur77) ligands and inhibit rhabdomyosarcoma cell and tumor growth

要旨:
ケンフェロールとケルセチンの核受容体4A1に対する解離定数(KD値)を、3.1および0.93 μMと決定した。4A1は、横紋筋肉腫細胞の増殖・生存・mTORシグナル伝達・浸潤に関与し、発癌促進性の遺伝子PAX3-FOXO1およびG9aも4A1が調節する。従って、これらの経路と遺伝子は全て、ケンフェロールとケルセチンが阻害することを意味する。両者とも50 mg/kgの投与で、横紋筋肉腫細胞株Rh30をヌードマウスに移植したモデルにて、腫瘍組織の生長を阻害した。