ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとクルクミンの組合せが、抗菌・抗酸化・in vitro創傷治癒・ヒト由来皮膚線維芽細胞の遊走に及ぼす影響

Effects of Quercetin and Curcumin Combination on Antibacterial, Antioxidant, In Vitro Wound Healing and Migration of Human Dermal Fibroblast Cells

著作名:
Chuda Chittasupho
Amornrat Manthaisong
Siriporn Okonogi
Sarin Tadtong
Weerasak Samee
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2022
23
142
DOI:
10.3390/ijms23010142
キーワード:
創傷治癒
ケルセチン
クルクミン
黄色ブドウ球菌
緑膿菌
ラジカル消去
要旨:
創傷治癒障害の治療にケルセチンとクルクミンの組合せを想定して、抗菌活性・抗酸化作用・in vitroでの創傷治癒・ヒト由来皮膚線維芽細胞の遊走を評価した。組合せは黄色ブドウ球菌と緑膿菌に、相乗的な抗菌作用を発揮した。DPPHラジカルの消去作用は、クルクミン単独のIC50値が25.75 μg/mLに対して、組合せは15.38~23.70 μg/mLに向上した。組合せ・ケルセチン単独ともに、皮膚線維芽細胞の遊走を促進したが、創傷治癒とりわけ傷口の閉鎖を加速したのはケルセチン単独に顕著であった。