ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Xylopia sericea A.St.-Hil. (バンレイシ科)葉の有望な抗ピロリ菌作用・抗酸化能・抗炎症活性

Anti-Helicobacter pylori potential, antioxidant capacity, and anti-inflammatory activity of Xylopia sericea A. St.-Hil. (Annonaceae) leaves

要旨:
バンレイシ科の植物Xylopia sericea葉のエタノール抽出物(EE)の、抗ピロリ菌作用と付随する諸活性を調べた。EEは512 µg/mLの濃度で非耐性ピロリ菌の増殖を阻害し、ポジコンとして用いたホウ酸と同等のウレアーゼ酵素阻害を示した。マクロファージRAW 264.7をリポ多糖で刺激した細胞モデルにおいてEEは、100 µg/mLでNOとIL-6の産出を抑制したが、TNF-αとスーパーオキシドは低下しなかった。EEのフラボノイド含有量は、1 mgあたり198.5 µgのルチン当量であり、HPLCにてケルセチン配糖体の4種の主要成分が示された。