5-フルオロウラシルが誘発するα2-マクログロブリンの変異の、ケルセチンによる緩和
Ameliorative Effect of Quercetin against Modification Induced by 5-Fluorouracil on Alpha-2-Macroglobulin
- 出典:
- Biomedical Research and Therapy
- 2021
- 8
- 4740-4749
- DOI:
- 10.15419/bmrat.v8i12.711
- キーワード:
- α2-マクログロブリン
- 5-FU
- 相互作用
- 不活性化
- ケルセチン
- 要旨:
- ヒツジ由来α2-マクログロブリンは、抗癌剤5-FUと相互作用して機能が不活性化する。しかし、ケルセチンを添加すると、相互作用が解消され、本来のコンフォメーションを取り戻した。ケルセチン・α2-マクログロブリン・5-FUの3種混合物を共培養した際の蛍光は、天然α2-マクログロブリンと同等の強度を示した。また、CDおよびIRスペクトルは、5-FUがα2-マクログロブリンの二次構造の変化を起こすが、ケルセチンの保護的な役割を示唆した。